8月末と9月の半ばの2回に分けて、都立産業高等技術専門学校よりお二人インターンシップにきていただきました。
お二人にインターンシップの感想をいただきましたので、下記に記載します。
今回のインターンで旋盤や材料、多くの加工法を学びました。
伸光製作所では小径に特化した旋盤や測定器を多く揃えていて、刃物は加工者自身が切粉の逃げや切削性を考慮した研ぎを行い、最適なセッティングをしていました。
また、小さい加工物ではバリ取りをすることができないので加工物にバリを発生させない工夫を多くしていました。仕上げ用の刃物を鋭くすることや、穴の開いた面を削る場合では社内で「玉」と呼ばれる部品を差し込み内部にバリが発生させない工夫に興味を持ちました。玉は内径入れるために円柱のような単純形状のため、加工速度の速いカム式旋盤を使用していました。
カム式旋盤はカムを使って刃物を移動させる加工機で現在は操作できる人が少なくなっていると言うことでしたが、那須工場では若い人達に操作方法を教えていて凄いと思いました。単純形状の場合、カム式旋盤はNC旋盤より加工速度が速く生産効率も良いということにも驚きました。ただし、カム式旋盤は加工に使える手数の数が限られているという弱点もあり、いかに綺麗に加工するかという職人技を見ることができました。
今回のインターンで機械や材料、加工法など今まで経験しなかったことを学べたので、今後様々な物を作るときに参考にしたいです。
平田
私は今まで金属の切削しかしたことなく、樹脂の切削は初めての体験でした。
樹脂には多くの種類があり、どれも特性が違います。私はアクリルなど数種類を削りましたが、削り方も材料によって変わると聞き、材料の特性を熟知して加工するのは難しいと感じました。
伸光製作所では、独自の技術として、手間を省き、加工時間を短縮するために、自分の使いやすい刃物を作っていました。刃物削りは、経験の豊富な職人さんにしかできない技術なので凄いと思いました。
そして、那須工場の見学では今まで見たことのなかったカム式自動旋盤や轆轤をじっくり見ることができて楽しかったです。また、東京工場よりも小さい製品を削っていて驚きました。
今回のインターンシップではたくさんの驚きや発見をし、たくさんのことを学ぶことができました。
今後の学校の実習で、今回学んだ工夫や技術を活かしていきたいと思います。
島津